「わたしのマンスリー日記」 第9回 水害地名の反響あれこれ
【8月5日】「リアカーが宙を飛んでいった」
先生のご著書「全国水害地名をゆく」を一気に読ませていただきました。特に「伊勢湾台風」に関しては幼い頃、亡き父から話を聞いておりましたので重ね合わせて拝見いたしました。父は山梨県の甲府市の出身で、伊勢湾台風のあった昭和34年は母と結婚し、丁度新居の建築中であったそうです。柱と屋根の部分が完成していたそうですが、見事に屋根は吹き飛ばされ柱だけとなったそうです。また「リアカーが宙を飛んでいった」という嘘みたいな話を聞いて信じられなかったのですが、それほど勢力が強く被害が大きかったということだったのですね。更には、近くの動物園の猛獣が逃げ出し、外に出ないようにとの放送が流れたとも聞いています。甲府は災害による被害は比較的少ないように思いますが、私が生まれる以前には、この地域も大きな災害を経験していました。
今は、どの地域でも大きな災害が起きる可能性があるので、学校でも真剣に避難訓練を実施しています。いろんなパターンを想定して年に何度も実施します。「備えよ、常に」ですね。
先生の御本を生徒たちにも紹介させていただきます。ありがとうございました。
(山梨英和中学校・高等学校校長 三井貴子先生)
*私の『夢はつながる できることは必ずある!-ALSに勝つ!』(東京書籍、2022年)を中学2年生たちが読んでくれて、命の交流が始まりました。「思春期の悩みは通り過ぎてゆく」という言葉に励まされたと言ってくれた生徒が多かったのが印象的でした。生徒たちに「リアカーが宙を飛んでいった」話を是非してほしいと書き、さらに地元の信玄堤についても話してほしいとメールしたら、すぐ返信がありました。
【8月6日】信玄堤
そうです、信玄堤を忘れてはいけませんね。これは私も偉業だと思います。山梨の小学生は必ず見学に行きます。今も健在する信玄堤を提案した信玄は偉人です。信玄堤によって毎年大きな被害を受けていた人々の生活が守られるようになったのですから。
【8月8日】「本の帯って、意外と大事?」
先日は、『全国水害地名をゆく』(インターナショナル新書)を贈ってくださり、ありがとうございました。大変興味深く、読み進めております。
早速、8月8日(火)の「井深梶之助日記」の編集打ち合わせの際に、明治学院歴史資料館の松本智子特任研究員に紹介したところ、次のようなメールが届きました。お読みいただければ幸いです。